本日、以下内容を纏めに加筆します。
P53.(光電効果の発表後に)
光電効果と比熱の戦果に意を強くし
物理理論の全体をエネルギー量子仮説で解釈
し直そうと足掻きましたが思うようにはいきません。
何やら足元の地面がフッと消え失せ、固い地盤がどこにも見えず
何かを建てるなど思いもよらない…といった気分でしたね。
ところが、比類ない比類のない直感を備えた才気あるれる
(デンマークの)ニールス・ボーァ(1885-1962)は
ぐらつく足元などに目もくれず、水素原子が出す線スペクトル
の起源と原子核の素顔を暴いたばかりか、そういう
知見で化学がどれほど深い意味を持つかも、たちまち
の内に明るみに出したのです。(1922年のノーベル総受賞)
当時の私にはボーアの仕事は奇跡に見えたし、
今なお奇跡そのものだったと思っています。
思考の世界に現出した最高度の音楽性とでもいえましょうか。
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