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5/11・アーサー・ケストラー著「ヨハネス・ケプラー」(纏め①)

昨日以前のメモ内容も列記します。 

非常に読み応えのある本です。
ジャーナリストである筆者の力強さを感じます。

前書き)ケプラーの本を書いているケストラーはツェツペリン伯に従って北極に行ったりした⇒つえっぺりんを10月?

P13.(kepler, keppler, khpler, kepierusなどと名前を記述する側面もある)
 自分の名前に対する無頓着さと、日付について極端なまでに精密を期していること、
 この二つの対蹠(たいせき)的な態度の共存はそもそも一つの精神を反映している。
 すなわち彼にとって宗教、心理および美の本質である。

P14.Weil-der-studt(1935の記載)

P16.祖父ゼバルドゥスは名門の出と言われヴァイルの市長となった。
 しかし彼の後は名門ケプラー家の家運は傾いていった。
 彼の子孫のほとんどが変質者であり、精神を病んでいた。
 (父は山師、母は火あぶりになりそうになった。)

P17.ケプラーが24歳の時に描き上げた、この星占いによる家系譜(ホロスコープ)
 は彼の家族(彼を含めて)を包括している。

P18.4番目はケプラーの父ハインリヒ

P20.ハインリヒは1547年1月19日に生まれた。私の父である。不道徳で
 頑固で喧嘩好きな男であり、非業の死を運命づけられていた。
 金星と火星が彼の邪悪な意思を一層助長した。

P21.ハインリヒ・ケプラーは・・・・・例外は「砲術」
 居酒屋・傭兵・ナポリ艦隊

P27.1577年の彗星の話を聞いて知った(ケプラー6才)
 9歳の時「両親は月食をみせる為に私をわざわざ戸外へ呼び出した。
 月は真っ赤に見えた。」彼の人生の側面の明るい側面はそのくらいだった。

P28.会話もラテン語・・・・(ケプラーのドイツ語で書かれた手紙などの文体は)
 天真爛漫で泥臭く魅力的であるものとなており、あたかも厳しい講義室から
 解放されて、田舎の縁日か何かで楽し気な歌声をあげている、というような
 響きがある。⇒(その後、ケプラーが牧師を選ぶ)

P33.犬に似たケプラーの性格


P33. (ケプラー自身の自己肖像)その男はあらゆる点で犬に似た性質を持っている。
 顔つきは小さな愛玩犬のようだ。身体は敏捷で、きゃしゃで釣り合いがとれている。
 食べ物の好みでさえ犬のようだった。彼は骨をしゃぶったり、乾いたパン皮を齧る
 のが好きだったし、ひどくガツガツしていていて、目に入るものは何でも飛びつく
 程だった。しかも犬と同じで酒もほとんど飲まず、ごく粗末な食物で満足している。
 習癖も同様だった。彼は他人の善意を探し求め何事も他人に寄りかかり、彼他の
 意のままになり。叱られても決して腹を立てず、熱心に彼らの寵愛をとり戻そうと
 努めるのだった……(略)……彼は多くの人をひどく嫌っており、彼らは彼を
 避けているが、彼の主人たちは彼を愛している。

P46(手紙で)ついでながら、これまでの所、私の暦の予言はその正しさが証明され
 つつあります。この地方は前代未聞の寒波に襲われました。アルプスの農場では
 寒さの為に人が死んでいます。確かな筋の報道ですが、彼らが家に帰ってから
 鼻をかむと鼻が撮れてしまうのだそうです。

P64.5種類の正立体に対するケプラーの誤った信念は一時的な気まぐれではなく
 彼の生涯の終わりまで、、、

 P68.(宇宙の神秘に所収されたケプラーの文)
 神は完全な世界のみを創造しうるのであり、完全な
 対称立体(正立体)はただ5種類だけ。それらの立体は
   明らかに6つの惑星軌道の間に置かれ、それぞれ
 「そこに完全に適合する」ようになっている。

P71.若きケプラーは、この種の議論において
 自分が信ずることの全ての証明と自分が証明した
 すべてを信じ込むことに成功したのである。
 第9章では占星術を扱っており、第10章は計算方…

P72.(ケストナー曰く)神の啓示や先験的確信は
 すべて単なる蓋然性に過ぎず、それらの真偽は
 観測事実によって決定されるものとなった。
 ⇒形而上学的思考と経験科学との境界を越えてしまった。
 ⇒ケプラーは事実問題へと向かう
 ⇒惑星たちは太陽の周りを円を描いて回るのではなく
  何か卵型の軌道をとるのであるから…
 ⇒正立体は適用させられない。

P75.(コペルニクスは)計算が簡単になるようなデータを選び…
   ⇒①コペルニクスを疑う

P76.(公転の距離と)②「年」の長さの間の数学的関係を探り始めた。

P77.③「太陽から放射される一種の力」(を想定する)(幾何でなく物理)
  (木星と土星の軌道の長さは2倍だが、周期はそれ以上
   ⇒ケプラーの答えは「太陽から放射される一種の力が
          あるに違いない」というものだった。(つまりここで)
    天体運動についての幾何学的な記述のみでなく、
    そこに物理的原因を結び付けようとする試みがなされた。
    (1621年刊行「宇宙の神秘」より)

P85. ・太陽は運動する星の中心にあり、自らは静止しているが
  運動の源泉であり、父なる神と創造主の姿を体現している。
   ・空間が3次元であるという事実がそれ自体神秘な三位一体
    神秘な三位一体の源であり「印」である。

P87.神秘主義と経験主義の共存⇒ケプラーの特徴
  ⇒いくつかは近代精神にとって無意味

P98.(ケプラーのコップ・1エール(1m強程度)の大きさ)

 土星はダイヤモンド、木星はルビー、彗星はブランデー、
 金星は蜂蜜酒、月は水。
 ⇒フリードリッヒ公の忠実なるしもべ
 であることを示したのである
 ⇒まず、銅で作らせろ。それを見て銀で作る価値がある
 と判断したら十分に便宜をとらせるであろう。
 ⇒(軌道と五つの正立体の模型を紙で…)
 ⇒(専門家は)学識のなせる輝かしい作品」と評価。
 ⇒銀の天球儀をケプラーが作る

P107.1597年の春、ついに「宇宙の神秘」は印刷されて
 世に出た。誇りに満ちた若い著者は思いつく限りの
 あらゆる著名な学者にこの本を送った。その中には
 ガリレオやチコ・ブラーエも含まれていた。

P114.ケプラーの期待は今やすべてチコへ、ウラニボックにあって
 世界の新たな驚きの的となっているチコの天文台へと
 絞られていた。

 「あらゆるものは沈黙せよ。そして35年を観測に
 捧げてきたチコに耳を傾けよ。(7)」
 「彼(チコ)は無類の金持ちであるが、金持ちの常として
 その富を如何に使うかを知りません。したがって彼の富を
 彼から無理にでももぎ取らなければならない。(8)」
 (1599年2月16日と26日のメスリンへの手紙より)
 「ヨハネス・ケプラー全集第13巻289ページ)

P125.(J・L・E・ドライヤー著「チコ・ブラーエ」1890.27pg)
  鼻の一部を失ったのは「どちらがより優れた数学者であるか」
 という論争から始まったのである。

P128.(チコはヴェルデと16歳ころ出会い、26歳の時には)
 ヴェルデルもチコが星に憑かれてもはや手の施しようがない
 ことを悟って降参し、こうして二人は生涯にわたる友人になった。

P129.(チコが26歳の時、直径38フィートの巨大な四分義をつかう)
 ・天文学は正確で継続された観測データが不可欠である。
 ・コペルニクスは「天体の観測について」の本の全体を通じて
 彼自身の観測値をわずか27しか記録していない。
 (チコまでの時代、当日それが標準)

P129.チコに至るまでは

P172.喧嘩があってからは3週間後には智子がプラハに出かけ
 ていきケプラーを自らの馬車で

P173.ケプラーとチコの出会いからチコの死に至るまでは
 通算すると18か月あった。

P179.「わが生涯が無駄であったなどと
   思わせないでくれ(チコの最後の言葉)」

P180.(その1597年には)自然の力の事は
 当時の天文学者の関心外だった。⇒無関心だった。

P187.1609年

P183.天文学と科学

P184.天文学は

P186.火星がカギとなる

P189.重力と慣性

P190.物理学的な意味だけでなく幾何学的な意味でも太陽を中心
 として扱うことに彼(ケプラー)は同意し、惑星の太陽に対する
 位置(地球に対する位置ではない)と距離とを彼の計画の
 土台とした。⇒ 平面上で惑星の運動がある

P191.⇒チコの観測結果に基づいて火星と地球の二つの平面の間
 の角度は常に一定であること及び、
 その角度は1度50分になることを証明した。
 ⇒「観測は依然にしばしばそうであったように、
 私の先入観に味方してくれた。」(「新天文学」第2巻14章)

P198.彼の第二法則

P202.ケプラーを最初の立法者

P204.先ず何よりも地球それ自身の

P206.運動量という概念は彼(ケプラー)にはなく

P217.コペルニクスもまた楕円

P220.(新天文学序文)2個の石が空間の任意の場所に
 互いに接近しておかれ、……磁性体のそれに 
 ⇒P232.行方不明

P241.聖書の権威は


P238.1910年3月のある日。。。

P239.宇宙の・・・

P264.(ガリレオについて)さしずめ彼は
 自由主義者の父親を持つ社会主義者の息子
 ということになろう。

P266.彼の人格、あの冷徹で嫌味な図々しさ(⇒彼を駄目にした)

P267.文通相手の中にケプラーが居た。

P268.(1597年)ケプラーは26歳でグラーツ大学の数学教授、
 であり、ガリレオは32歳でパトヴァ大学の数学教授だった。

P289.(オランダでの望遠鏡発明)

P292.(ガリレオは)星は人類の星は人類の喜びの為に
 創造されたという考えの不合理なことを示してくれた。
 ・(ガリレオの本は)この本は途方もなく読みやすい。

p294.天才+尊大ー謙虚が凡人の間に生み出す・・・

p296.唯一のガリレオを擁護する声はヨハネスケプラーのそれであった。

p301.(「新天文学」完成後)正六面体、に、、、

p302.天のエーテルに適合した穂⒮年を作り

p305.ガリレオの観測結果を(イエズス会派が)確証

 P306.(1610年8月9日、ケプラーが波理レオに手紙を書きます)
 「(…略…)私どもは哲学的問題ではなく法律的問題を
 扱っているのです。ガリレオは故意に、世間を惑わせたの
 でしょうか。(…略…)我がガリレオよ出来るだけ早く私に
 承認を推薦して下さる事を要望致します。」

⇒今度はガリレオは急いで返事を書いた。

(1610年8月19日パトヴァにてガリレオからケプラーへ)
 「輪がもっとも学識のあるケプラー。貴下の二通のお手紙を
 私は受け取りました。最初のお手紙は、貴下が既に
 本にされて出版されていますが、(…略…)」

⇒ガリレオは出来るだけ質の良い機械をガリレオに送ると約束
⇒「わが友に送る」と約束していたが約束が果たされる事は無かった

 「相当数の人が『メディチ家の星』を見ているのですが、
 その人たちは皆沈黙するか躊躇しているのです。

こうしてガリレオは自らがケプラーの「味方」であることを
強調して、ケプラーからの好意を彼なりに受け止めていたのです。


p348.(第三法則)1618年3月8日に(その解は)私の脳裏に。。

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