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4/9・揺動散逸定理と量子コンピューターでのデコヒーレンス

 量子コンピューターでの基本素子QBITを考えるうえで

とても大事な概念となるのがデコヒーレンスです。

日本語で表現すれば「干渉状態の喪失」とでも言えるでしょう。

重ね合わせ状態が外部環境などとのやりとりで壊れていく

姿は自然に思えます。ただし、

可逆な古典理論での枠組みでは説明がつかない現象です。

ニュートン力学では可逆で、現実には不可逆です。

水中のボールが減速していく様子は再現出来ません。

微視的に考えていくと沢山の水分子がボールに弾性衝突を

くりかえす可逆な過程ですが、統計的に考えていく時点で

不可逆な要素が出てきます。

ボールが速度を増すことはあり得ません。


「シュレディンガーの猫」の現代的解釈でもデコヒーレンスは

大きな役割を果たし、干渉喪失の時間が観測時間に対して

非常に短いことから「重ね合わせが成立しない」と示されます。

量子コンピューターでもこの「デコヒーレンス時間」

が大きな役割を果たします。

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