P136.パウリは高水準の研究を要求し、自分の研究に対しても他人の研究に対しても、たとえボーアのような年長の意図の研究に対しても非常に厳しい批判者であって、理論の基礎から、その理論的展開まで徹底的に考え抜き、少しでもあいまいな点があれば見逃さず、容赦なく痛烈に、時に皮肉交じりにウィットにとんだ口調や文章をもって批判した。その為に「物理学の良心」といわれ、物理学の変革期に極めて重要力な影響を発揮した。辛辣な批判は時には若者を落胆させることもあったと言われるが、決して嫌われている訳ではなかった。
P144.(ボーアについて)彼は非常に思いやりがある親切な人だが、理論の死活にかかわる重要性持つと考えた認識論的問題に関連するこのような議論においては、この上ない頑固さで熱心に議論全体の完全な明晰性を主張した。
⇒シュレディンガーへの議論
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