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2/21・オッペンハイマーを包む人々

 オッペンハイマーを包む人脈を改めて思い出したいと思います。

新しい物理学が1925年のオッペンハイマーの行列力学

に始まり、ケンブリッジの秀才達でさえ、

(ディラックを除いては)理解の及ばない進化を続けていたのです。

朝永振一郎の回想によると、「(彼が研究を始めた)1926年の秋に

研究生活に入ったのは、新しい量子力学が誕生した直後で

何をおいても先ずその勉強をしなければならかなった。…

ドイツ語を学んで現論文を読むよりほかに手はなかった。」

そんな環境でオッペンハイマーが急速に知識を吸収して

ゲッチンゲンでの修業時代にボルンと「分子の量子理論に対して」

という大きな仕事を成し終え、ボルンのサロンで論客たちを相手に

一線級の議論を繰り広げていたのです。ハイゼンベルグ・ディラック・

パウリ・フォンノイマン・フント・ヨルダン・フントといった

物理学者と意見を交わし、刺激をしていったのです。

とくに、エーレンフェストとパウリはオッペンハイマーの

二度目の訪欧ではとても大事な貢献をします。

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