本日、人民元が14年9か月振りに安値を付けたという話題をうけ、
中国貨幣である「元」の「ドル」に対する連動性を考えます。
そもそも、中国人民元は厳密な意味でドル・ペッグだと思っていました。
「ペッグ」とは「固定」という意味合いで(テントを固定する治具をペッグと呼ぶ)
完全にドルに固定した金利であれば「元安」という表現がおかしいと思ったわけです。
調べてみると人民元は2005年の中国での政策で「管理変動相場」にレートが以降
している事情から厳密にはドルに固定(ドル・ペッグ)ではないのです。
事実上、人民元は政府管理の下で徐々に固定の度合いが緩くなってきています。
中国政府の政策に注目しなければいけませんが
今後、世界経済の中で人民元の相場がドルの相場と乖離していく
場合には戦略的にドルベースの為替に中国が何かを仕掛けることが出来ます。
むしろ、中国はアメリカの経済制裁を無視できない事態が
出てくるかもしれません。今後の動きが注目されます。
コメント
コメントを投稿